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子ども達の育ちに合わせた指導
子ども達と絵を描いているとこんな経験をすることがあります。
…‥‥
ある幼稚園児の男の子は絵具で色を塗るのが楽しくて仕方がありません。
パレットの絵具全部を筆につけて色を塗りたくるので、色は混ざり下書きは消え、何が描いてるのかも分かりません。
私たち大人はそれを見ると「こんな風で大丈夫かしら?」と不安になってしまいます。しかし当の本人は「楽しかった!」と満足気。
そんなことを繰り返していくうちに少しづつ何が描いてあるかがわかる作品が自然と描かれるようになってきます‥‥‥‥
この様に幼児期には「何を描くか」よりも「描く行為そのもの」が楽しい時期があります。
それは子どもの成長段階として必要な過程であり、その過程を満足のいくまでやりきって初めて、次の発達段階へと移行していきます。
この過程で大人がするべきことは、「きちんと下書き通りに描きなさい!!」という指示ではなく、満足のいくまで色塗りを楽しむ自由を保障し、その楽しさに共感して安心感を与えることです。
幼児と同じ様に、小学生にも、
上手に描けるコツを発見することに喜びを感じる時期、
思うイメージに作品が近づかず悶々とする時期、
といったように心身の発達に伴った様々な成長過程があります。
私たち大人には、時によっては「こうすると上手くいくよ!」という具体的なアドバイスが、時によっては本人の葛藤を見守る姿勢が求められます。
アートクラスでは、子ども達一人一人がその発達段階にあった作品づくりの楽しさを満喫し、ステップアップしていくために、各年齢に適した課題の設定や指導を行っていきます。
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