ちょこっとコラム 「完璧を求めないこと 」 大府で幼児、小中学生のお絵描きならTRILLアートクラス
非常に私事で恐縮なのですが、最近自分の作品用のインスタグラムを始めました。なんで今更、インスタグラムなんて始めてしまったかといえば、去年の暮れあたりから作品制作の方向性を切り替えたからです。
もともと自分は、一つの作品にみっちり時間をかけて仕上げるタイプの絵描きでした。学生時代は 1 日 8 時間くらいの作業を 1 ~2ヶ月続けて一作を仕上げる、みたいなペースで制作をしていました。今思うと気がくるっていましたが ( 笑 )
当然、社会人ともなればそんなまとまった贅沢な時間は取れるわけもなく、制作ペースは案の定激減。ここ数年は仕事で頼まれたデザイン画以外の制作はほとんどしていない、絵描きとしての仮死状態が続いていました。
そんな状態が続く中、去年の春に著しく体調を崩した時期がありました。メンタルも不安定で、仕事も手につかない中で、久しぶりに「自分の絵を描いてみよう」とふと思い立ち、制作に取り組んでみると、
いやー、落ち着くのなんの ( 笑 ) 人に認めてもらいたいとか、ほめられたいとか色んな煩悩があるんですが、それよりも前に自分が絵を描くことで救われ、満たされていたのだ。ということを認識することができたのです。
それを機に制作を再開した・・のは良いものの、やはり以前の制作スタイルでは、描ける作品の数に限りが出てきます。そして、描ける枚数が少なくなる分、一枚一枚に対する自分の中での期待値が上がらざる負えない。そうすると、ただでさえ制作に時間がかかるのに、とっかかりまでの時間 (= 心の準備 ) が必要になってしまう、ということに気が付きました。
そこで去年の暮に、一大決心をしました。「良い絵を描くのをやめよう。傑作を求めるのをやめよう。」という決心です。
完璧な作品を時間をかけて突き詰めるのではなく、たくさんの絵を描いていきながら、「たまに良いのができれば儲けもん」くらいのスタンスでやってみようと。
そのためには、まず制作のハードルを限界まで下げることにしました。画材は色鉛筆とマーカーペンだけ。なぜなら、すぐ使えてすぐ片づけられるから。サイズも大きくても八つ切り画用紙サイズ。
この形にしてみると、なんという事でしょう。一枚一枚を描くことが、まー気楽なこと。しかも、作品数が増えていくので、充実感もしっかりある。絵描きとしての生活が、目に見えて充実し出したのです。
完璧を求めない事で、たくさんのものが得られる。という経験は、制作に限らず、自分にとって得難い学びを与えてくれました。
そんなこんなで、玉石混合、有象無象の作品達がたまってきたので、ちょっと人目にさらし見ようかと思い立ち、インスタグラムを始めました。というお話でした。
良かったらフォローしてください。「褒められたい」という煩悩もバリバリ健在なので、いいね、してくださるとニヤニヤ喜びます・・・
アカウント名「ozora.illustration」
Komentáře